22日のドル・円は、東京市場では113円95銭から114円19銭まで上昇。欧米市場では、114円37銭まで買われた後、114円08銭まで下落し、114円12銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に114円近辺で推移か。米長期金利の伸び悩みを意識して、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

南アフリカ国立伝染病研究所や主要な大学の専門家グループが行った調査によると、南アフリカで10-11月に報告されたオミクロン株の感染データと4-11月におけるデルタ株のデータを比較した場合、免疫力の高さが結果に影響した可能性があるものの、オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者と比べて入院リスクが約80%、重症化リスクは約30%低いとの結果を得たようだ。

フランスでは新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、1日当たり10万人に達する可能性があるものの、現時点で新たな制限措置の導入は検討していないようだ。英国のジョンソン首相は「クリスマス前により厳しい措置をとることを正当化できる十分な証拠がない」との理由で、規制強化を見送る方針を示している。現時点で欧米諸国の多くが厳しい経済制限を導入する予定は特にないことから、感染拡大を警戒したリスク回避的な取引がただちに拡大する可能性は低いとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利の伸び悩みを意識してドル買い抑制も