米国株式市場は続落。ダウ平均は433.28ドル安の34932.16ドル、ナスダックは188.73ポイント安の14980.95で取引を終了した。世界中で新型コロナ感染急増や規制強化が発表され、回復鈍化懸念が引き続き重しとなり寄り付き後、下落した。世界経済フォーラムが来年1月にスイスで開催される予定だったダボス会議の延期を発表すると、投資家心理がさらに悪化。また、バイデン政権が推し進めている大規模歳出案「ビルド・バック・ベター」の早期成立の見込みがたたず、エコノミストが成長見通しを引き下げると、さらなる下落に繋がった。セクター別では自動車・自動車部品が下落した一方、電気通信サービスが上昇。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は新型コロナ感染の流行にもかかわらず、2022年第2四半期にも黒字回復を予想していると発表、2022年の下半期から2023年にかけての予約も好調で、来年春の運航スケジュールも変更なしと発表し買われた。通信のAT&T(T)はアナリストによる目標株価引き上げで上昇。ソフトウェアメーカーのオラクル(ORCL)は報道されていた通り、ヘルスケアサービス会社のサーナー(CERN)を1株当たり95ドル現金で買収すると発表し下落。サーナーは上昇した。 エネルギー会社のデボンエナジー(DVN)、ダイモンドバック(FANG)、エクソンモービル(XOM)などは原油価格の下落が収益を圧迫するとの懸念に売られた。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ433ドル安、景気回復の鈍化懸念が重し