20日のニューヨーク外為市場でドル・円は113円33銭まで下落後、113円73銭まで上昇し、引けた。国内での新型コロナの感染急拡大で回復が抑制されるとの懸念に加え、バイデン政権が推進している大型歳出策が速やかに成立する可能性が後退、成長見通しが引き下げられたため金利低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが優勢となった。引けにかけて、利回りが上昇に転じると下げ止まった。

  
ユーロ・ドルは1.1270ドルから1.1304ドルまで上昇し、引けた。独連銀が月報で、同国経済が今四半期にマイナス成長となる可能性を警告したほか、新型コロナのオミクロン変異株感染急拡大で各地で規制強化が発表されており、ドイツのショルツ新首相も一段の規制強化を警告するなど回復低迷を織り込むユーロ売りに伸び悩んだ。



  
ユーロ・円は127円90銭から128円31銭まで上昇。

 
ポンド・ドルは1.3244ドまで上昇後、1.3200ドルまで反落。高値からは英国のオミクロン変異株感染者数急増で同国の景気回復への懸念を受けたポンド売りに押された。

ドル・スイスは0.9236フランから0.9193フランまで下落した。















【経済指標】・米・11月景気先行指数:前月比+1.1%(予想:+1.0%、10月:+0.9%) <KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 12月20日のNY為替概況