13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速が期待されるなか、ドル売り後退の見通し。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めようと、買いは入りづらい地合いとなろう。

前週末に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は39年ぶりの高水準で、インフレ高進が鮮明になった。ただ、市場予想の範囲内にとどまったことから米10年債利回りの低下を背景にドル売りが進み、ユーロ・ドルは1.1320ドル台に浮上、ドル・円は113円後半から113円20銭台に失速した。週明けアジア市場は早朝にドル買いが先行後、明日から開催されるFOMCでの政策決定を控え小動きとなり、ドル・円は113円半ばで推移した。

この後の海外市場ではFOMCやその後の欧州中銀(ECB)理事会、英中銀金融政策委員会(MPC)を控え、積極的な売り買いは手控えられよう。全般的にFRBの引き締め加速への見方に変わりはなく、引き続きドルは売りづらい。一方で、具体的な材料が乏しく、様子見ムードにより買いも想定しにくい。そうしたなか、前週末に米南西部で発生した竜巻の影響で甚大な被害が観測され、株安に振れればリスク回避の円買いがドルの上値を抑えそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・特になし

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め加速期待も政策見極め