10日の米国長期債相場はもみ合い。この日発表された11月消費者物価コア指数は、前年比+4.9%で上昇率は市場予想と一致したことから、長期債利回りは伸び悩んだ。全体の消費者物価指数は、前年比+6.8%。11月の物価上昇率はいずれも10月実績を上回ったが、一部で警戒されたほどのインフレ率ではなかったことから、債券利回りの上昇は一服した。午後に入ってバイデン米大統領が、「国内のインフレ率はピークに達した可能性が高い」との見方を示したことも、債券利回りの上昇を抑えたようだ。

2022年における米利上げ確率は横ばい。CMEのFedWatchによると、2022年6月時点で0.25ポイント以上の利上げが実施される確率は10日時点で79%程度。0.5ポイント以上の利上げ確率は前日とほぼ変わらず。10年債利回りは、1.518%近辺まで上昇した後、一時1.450%近辺まで低下したが、取引終了時点にかけて1.482%近辺で推移した。

イールドカーブは、短・超長期間などでスティープニング。2年−10年は+83.10bp近辺、2−30年は+123.00bp近辺で引けた。2年債利回りは0.65%(前日比:-4bp)、10年債利回りは1.48%(同比:-1bp)、30年債利回りは、1.88%(同比:+1bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はもみ合い、11月コアCPIは市場予想と一致