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9日ぶり反発。ジーンクエスト、東北大学病院総合感染症科と共同で、新型コロナワクチン副反応の起こりやすさとの関連が示唆される遺伝子多型を日本で初めて同定と発表している。今回の研究成果を活用することで、新型コロナウイルス感染症のワクチンの作用機序の解明に役立つことが期待できるとされている。連日の株価下落で突っ込み警戒感も強まる中、リバウンドの手掛かり材料とされる形に。
アルチザ<6778>:1169円(+72円)
反発。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は1.7億円となり、前年同期の収支均衡から収益は改善している。国内の通信事業者及び基地局メーカー向けに5Gのフラッグシップ製品となる「DuoSIM-5G」の販売が順調など、モバイルネットワークソリューション事業の売上が大きく拡大している。前日には株価が底値圏まで調整していた中、順調な収益回復の確認で見直しの動きが優勢になっている。
ファーストリテ<9983>:66280円(-860円)
反落。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.6%減、4カ月連続でのマイナス成長に。客数が増0.9%増加も客単価が同5.5%低下した。感謝祭やコラボ商品の販売が好調だったものの、月前半は気温が高かったことで防寒衣料の販売が苦戦したもよう。同業他社との比較では、やや回復感の鈍さも意識される状況とみられる。
コーエーテクモ<3635>:4565円(-305円)
大幅反落。ユーロ円建てCBを発行し、460億円を調達すると発表している。転換価額は4870円で前日終値比でのアップ率は10.0%となる。潜在株比率は5.16%になる見込み。調達資金は主に自己株の買付に充てるとしている。同社では発行済み株式数の5.89%にあたる990万株を上限に自社株TOBを実施、プライム市場の基準充足を満たすことが目的であり、大株主の株式売却に対応する。需給面への懸念などが先行の形とみられる。
ラクーンHD<3031>:1155円(-300円)
ストップ安で下落率トップ。前日に上半期決算を発表、営業利益は5億円で前年同期比23.9%減となり、8-10月期も2割超の減益基調が継続。先行投資による広告宣伝費、人件費の上昇が響いている。通期では2ケタ増益予想を継続だが、下振れ懸念が強まる状況にも。また、投資有価証券1銘柄について、減損処理による有価証券評価損3.25億円を計上、上半期純損益は赤字に転じている。通期純損益予想も評価損計上分を下方修正している。
AIinside<4488>:6690円(+990円)
一時ストップ高。SBI証券が投資判断を「中立」から「買い」に変更した上で、目標株価を1万8000円から2万円に引き上げている。同証券はAI insideの22年3月期の営業利益を従来予想の4.64億円から5.54億円(会社計画4.53億円)に上方修正。高単価プランが好調に推移していることに加え、上場企業のSaaSベンダーがAI insideのAI作成ツール「Learning Center」の利用を開始したことも好印象との見方をしている。
トレイダーズ<8704>:302円(+16円)
大幅に反発。子会社のトレイダーズ証券(東京都港区)が2日付で金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業者(暗号資産に関する店頭デリバティブ取引業の追加)として変更登録されたと発表している。変更登録完了に伴い、トレイダーズ証券での暗号資産CFDサービスの開始に向けて早急に準備を進めるとしている。新サービス開始で将来の利益向上が見込めるとの期待から、買いが先行しているようだ。
大和コン<3816>:1071円(+58円)
大幅に続伸。4万株(0.60億円)を上限として自社株を取得すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.03%。取得期間は3日から22年3月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的。自社株買いが好感されていることに加え、4月14日に記録した年初来高値(1188円)が視野に入る水準まで株価が上昇していることも投資家の先高観を強めているようだ。 <ST>