1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円40銭から112円67銭まで下落し、112円79銭で引けた。経済協力開発機構(OECD)による世界経済成長率の引き下げを警戒したリスク回避の円買い、11月ISM製造業景況指数や製造業PMI改定値が予想を下回りドル売りが優勢となった。パウエルFRB議長が下院金融サービス委での証言で量的緩和(QE)縮小の早期終了を再度示唆したため、ドル売りが後退。しかし、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が米国内で初のオミクロン変異株感染確認を発表したため、ドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは1.1358ドルから1.1309ドルまで下落し、1.1320ドルで引けた。ユーロ・円は128円34銭から127円57銭まで下落。リスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.3352ドルまで上昇後、1.3262ドルまで下落した。英11月製造業PMI改定値が予想外に低下しポンド売りが優勢になったほか、パウエルFRB議長が量的緩和(QE)縮小加速の可能性を再度示唆したことを受けたドル買いが強まった。ドル・スイスは0.9218フランから0.9169フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円は一時112円67銭まで下落、米国内でオミクロン変異株確認でリスクオフ