24日のドル・円は、東京市場では115円24銭まで買われた後、114円86銭まで反落。欧米市場では、114円83銭から115円52銭まで反発し、115円41銭で取引終了。本日25日のドル・円は主に115円台で推移か。米量的緩和の縮小ペースは速まる可能性があることから、ドル買い・円売りは継続する可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)が11月24日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨には、高インフレが続いた場合、債券買い入れプログラムの縮小ペースを加速させ、早期利上げを実施することに複数のメンバーが前向きな姿勢を見せていたとの記述が含まれていた。FRBは資産購入額を月額150億ドルのペースで縮小し、2022年半ば頃に買い入れを終了する見込みだが、雇用やインフレの状況次第で買い入れ終了の時期は多少早まる可能性がある。

ただ、利上げ開始時期が早まる可能性については、懐疑的な見方が少なくないようだ。利上げ期待が高まり、ドル高が進行した場合、インフレ抑制につながることもあり得る。米長期金利については、早期利上げの可能性が浮上し、インフレ抑制の期待があることから、伸び悩んでいる。それでも雇用やインフレ関連指標の動向をしばらく観察する必要があることから、長期金利が大幅に低下する可能性は低いとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米量的緩和の縮小ペース加速の思惑でドル買い継続も