米国株式市場はまちまち。ダウ平均は0.53ドル安の34377.81ドル、ナスダックは105.71ポイント高の14571.64で取引を終了した。9月CPIが予想を上回りインフレ懸念に寄り付き後、下落。金利先高感に加えて、年末商戦に向けたサプライチェーン混乱が浮き彫りとなり企業の業績に影響するとの懸念に下げ幅を拡大した。その後、長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇が下支えとなり、引けにかけてダウは下げ幅を縮小した。セクター別では公益事業、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、銀行が下落。

バイオのモデルナ(MRNA)は国立衛生研究所(NIH)の新型コロナワクチンのブースター接種を巡る研究で推奨を受け上昇した。スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)や宝石、装飾品の小売販売を手掛けるシグネット・ジュエラーズ(SIG)はアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。オンライン小売りのアマゾン(AMZN)はサプライチェーン混乱対処で、中国からの輸送が可能な中古貨物航空機を調達する計画が好感され買われた。航空会社のデルタ(DAL)は11月、12月に向けた予約急増やパイロット雇用計画を明らかにしたが、燃料コストの上昇を警告したため売られた。銀行のJPモルガンは第3四半期決算の内容が予想を上回ったが、マクロ経済で回復期待の後退などを受けた利益確定売りに下落。

バイデン大統領は、サプライチェーンを支援するためインフラ案を可決する必要があると主張した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ0.53ドル安、ハイテクが下支え