NY外為市場でユーロは戻りが鈍い展開となった。ユーロ・ドルは朝方1.1584ドルまで上昇も買い続かず、1.1561ドルまで反落。ユーロ・円は130円60銭から131円23銭まで上昇後、130円98銭まで反落した。ユーロ・ポンドは0.8483ポンドから0.8497ポンドまで上昇後、伸び悩んだ。

欧州中央銀行(ECB)のレーン理事はインフレの高進が一過性で、中期的な見通しを変えるものではなく、金融政策の行動をもたらすものはない、と指摘。ギリシャ中央銀行のストゥルナラス総裁もECBが中期的にインフレが著しく上昇すると予想しておらず、インフレが来年2%を割り込むと予想していることを明らかにした。さらに、ポルトガル中銀のセンテノ総裁は、「サプライチェーン問題やコロナ感染拡大がなおリスク」と、景気に慎重な見通しを示した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ戻り鈍い、ECB高官のハト派発言受け