1日の米国長期債相場は、強含み。この日発表された8月PCEコア価格指数は、前年比+3.6%で上昇率は7月実績と同水準だったことから、インフレ加速の懸念は後退し、長期債利回りは低下した。同日発表された9月ISM製造業景況指数は予想に反して8月の59.9から61.1まで上昇したが、長期債利回りの反発は一時的だった。米議会上下両院は9月30日までに2022会計年度の一部資金を手当するつなぎ予算案を可決したが、年内に債務上限の引き上げを巡って与野党が再び対立する可能性は残されている。10年債利回りは1.503%近辺まで反発したが、取引終了時点にかけて1.462%近辺まで反落した。

イールドカーブは、短・長期間でフラットニング気配。2年−10年は+120.00bp近辺、2−30年は+176.80bp近辺で引けた。2年債利回りは0.26%(前日比:-2bp)、10年債利回りは1.46%(同比:-2bp)、30年債利回りは、2.03%(同比:-1bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は強含み、インフレ加速の懸念和らぐ