日銀の黒田総裁は、欧州中央銀行(ECB)のフォーラムに参加し、日本経済は徐々に上向いているとの見通しながら、「消費はいまだに非常に弱い」と慎重な見解を示した。日本の国内総生産(GDP)が21年の終盤か22年初旬にパンデミックによる損傷分を回復すると見ており、2022年度は4%前後の成長を予想していることを明らかにした。新政権により日銀の責務が変わる公算は小さく、どのような政策を講じるにせよ、日銀は大規模緩和を継続すると公約した。

各国中銀が緩やかに緩和解除に向かう中、日銀は緩和解除の気配はなく、金利差拡大観測で円売りが加速。ドル・円は112円00銭まで上昇し、昨年2月来の高値を更新した。ユーロ・円は129円75銭から129円95銭まで強含んだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル・円心理的節目112円試す、黒田BOJ総裁、大規模緩和維持を公約