13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:高値更新で一段と日本株への関心が高まりやすい
■神戸物産、3Q営業利益13.7%増 212億円、コンセンサス範囲内
■前場の注目材料:ファナック<6954>メキシコで拡販、 車産業にCNC


■高値更新で一段と日本株への関心が高まりやすい

14日の日本株市場は、買い先行から年初来高値を意識した相場展開が見込まれる。13日の米国市場ではNYダウが261ドル高だった。与党民主党が独自の3.5兆ドル規模のインフラ・歳出法案の中で検討している法人税などの税率が、バイデン大統領が提示した水準を下回ったため安心感が広がった。また、先週のNYダウは5営業日続落と調整が続いていたこともあり、値ごろ感からの買いも広がったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の30420円。円相場は1ドル110円00銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経平均は年初来高値更新が意識されやすく、いったんは達成感も高まりやすいと考えられる。しかし、政策期待が高まるなかで押し目買い意欲が強いほか、急ピッチの上昇に対して出遅れている海外勢などによる日本株比率を引き上げる動きが高まりやすい。高値更新で一段と日本株への関心が高まりやすいだろう。

また、楽観視はできないものの、新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向を見せているほか、ワクチン接種率も順調に進んでいることから、今後の行動制限緩和による経済活動の正常化への期待感も物色意欲を高めてくることになりそうだ。日経平均は、日中はこう着感の強い相場展開になりそうだが、短期的にショートが積み上がる場面においては、昨日のように引けにかけてショートカバーを交えた上昇に向かいやすく、押し目での買い意欲は強い。

また、達成感が意識されるなかで強弱感は対立しやすく、より出遅れている銘柄などを探る動きもみられよう。そのため、政策に絡んだテーマ株のほか、出遅れ感が目立っているマザーズなどの時価総額上位銘柄などへは修正リバウンドを想定した値幅取り狙いの動きが強まりそうだ。


■神戸物産、3Q営業利益13.7%増 212億円、コンセンサス範囲内

神戸物産<3038>は第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比13.7%増の212.28億円だった。コンセンサスの範囲内。業務スーパー事業において、ナショナルブランド商品だけではなく国内グループ工場製造や自社直輸入によるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店58店舗、退店4店舗、純増54店舗の結果、総店舗数は933店舗となった。



■前場の注目材料

・日経平均は上昇(30447.37、+65.53)
・NYダウは上昇(34869.63、+261.91)
・シカゴ日経先物は上昇(30420、大阪比+90)
・SOX指数は上昇(3449.68、+33.02)
・VIX指数は低下(19.37、-1.58)
・米原油先物は上昇(70.45、+0.73)
・米長期金利は低下
・次期首相による大型経済対策への期待
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・ファナック<6954>メキシコで拡販、 車産業にCNC
・日立建機<6305>米州で部品保管・再生拠点増設、 自前販売網を支援
・旭化成<3407>イスラエル社買収、 睡眠時無呼吸症の検査・診断拡充
・トヨタ<7203>トヨタとホンダ、米国産EVの追加税控除案に反発
・JAL<9201>豪カンタス航空、共同事業の不認可決定
・日産自<7201>自動運転技術を実証、 駐車車両を事前に回避
・SUBARU<7270>新型「WRX」来年に米投入、 共通車台採用
・凸版印刷<7911>南ア政府系IDソリュ買収
・昭和電工<4004>パワー半導体用SiCエピウエハーでロームと長期契約
・帝人<3401>訪問介護に情報特化した看護師向けウェブメディア


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
なし


<海外>
なし

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~高値更新で一段と日本株への関心が高まりやすい~