10日の米国長期債相場は弱含み。この日発表された8月生産者物価指数は前年比+8.3%、同コア指数は+6.7%で上昇率は市場予想を上回ったことが要因。比較可能な2010年11月以降で最大の伸びを記録した。サプライチェーン(供給網)が圧迫されている状況は変わっていないことが確認された。クリーブランド地区連銀のメスター総裁が、「米連邦準備制度理事会(FB)は年内に量的緩和の縮小に着手することを引き続き望んでいる」と述べたことも債券利回りの上昇につながった。10年債利回りは、1.310%近辺から一時1.353%近辺まで上昇した。

イールドカーブは、スティープニング気配で推移。2年−10年は+113.30bp近辺、2−30年は+172.20bp近辺で引けた。2年債利回りは0.21%(前日比:0bp)、10年債利回りは1.34%(同比:+4bp)、30年債利回りは、1.93%(同比:+3bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は弱含み、8月生産者物価指数は高い伸びを記録