米連邦準備制度理事会(FRB)は8月30日までの全地区の情報をもとにNY連銀がまとめた米地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。

その中で、新型コロナ変異株の流行が回復減速の要因になり、全米の経済の成長が緩やかなペースへ、若干減速したことがわかった。外食や旅行産業で需要の弱さが見られ、在庫問題で自動車販売が弱いことも指摘されている。賃金が急伸し、物価の上昇ペースは強く、インフレは高い水準で安定しているとした。一方で、全米企業は依然楽観的と記された。

結果を受けて米国債相場は続伸。10年債利回りは1.36%から1.326%まで低下した。ドル買いは一段と後退。ドル・円は110円39銭から110円17銭までじり安推移した。ユーロ・ドルは1.1802ドルの安値から1.1830ドルまで戻した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル買い後退、ベージュブックがデルタ株流行による回復減速を確認