カナダ中銀は金融政策決定会合で政策金利(翌日物貸出金利)を市場の予想通り0.25%に据え置くと決定した。また、資産購入ペースも週20億カナダドルで維持する。将来の国債購入の修正は回復の強さや耐久性次第とし、不透明性を示唆。


カナダの第2四半期のGDPは予想を下回ったとしたが、輸出の落ち込みはサプライチェーンの混乱が一部の要因となったと指摘した。また、下半期の改善を予想している。新型コロナ感染拡大や供給のボトルネック問題が回復の重しになるとした。


外為市場ではカナダドル売りが強まり、ドル・カナダは1.2646カナダドルから1.2762カナダドルまで上昇し8月20日来の高値を更新。カナダ円は87円25銭から86円46銭まで下落し8月23日来の安値を更新した。

【金融政策】
・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を0.25%に据え置き決定
「量的緩和(QE)を週20億カナダドルで継続」
「強い米国経済が後押しし、世界経済の回復が第2四半期まで継続」
「カナダの第2四半期のGDPは予想を下回った」
「カナダの輸出の落ち込みはサプライチェーンの混乱が一部の要因」
「カナダ経済は下半期に改善へ」
「新型コロナ感染拡大や供給のボトルネック問題が回復の重しに」
「CPIは3%超え、ガソリン価格の上昇や供給のボトルネックが押し上げ」
「インフレを押し上げている要因は一時的、綿密に監視していく」
「将来の国債購入の修正は回復の強さや耐久性次第」

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】加ドル売り強まる、加中銀が金利やQE据え置き、さらなる修正は回復の強さ次第