ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後114円85銭(2017/04/17)まで戻し、さらに137円50銭(2018/2/2)まで買われた。本日発表されるドイツの7月鉱工業生産と9月ZEW景気期待指数が有力な売買材料となりそうだ。9月ZEW景気期待指数は8月実績を下回る可能性が高いとみられており、市場予想とおおむね一致してもユーロ買い材料にならないとの見方が多いようだ。新たなユーロ買い材料が提供されない場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りがさらに拡大する可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・米量的緩和策の縮小は年内開始の可能性
・ユーロ圏の企業景況感のさらなる改善は難しいとの見方
・新型コロナウイルス変異株の感染流行

【ユーロ買い要因】
・ユーロ圏の企業景況感の改善傾向
・域内雇用情勢の改善
・米雇用拡大ペースの減速

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがさらに拡大する可能性は低い見通し