6日のドル・円は、東京市場では109円69銭から109円95銭まで反発。欧米市場では、109円93銭から109円83銭まで反落し、109円86銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に109円台後半で推移か。欧州、アジア諸国の株高を意識して、リスク回避的な為替取引はやや縮小する可能性がある。

7日発表予定の中国の8月貿易統計では、輸出額(米ドルベース)が前年比+17.3%程度、輸入額は前年比+26.9%程度と予想されている。7月実績との比較で輸出入額の伸び率はやや鈍化する見込みだが、まずまず高い水準を維持するとみられる。ただ、先週発表された8月財新製造業とサービス業のPMIは、いずれも節目の50を下回っており、7-9月期の中国経済はさえない状態となる可能性がある。

中国政府は経済成長が多少減速しても各種業界に対する規制強化を進めるとみられており、市場参加者の多くは特にサービス業の企業活動が大幅に抑制されることを警戒しているようだ。8月の貿易統計から規制強化の影響を読み取ることは難しいかもしれないが、製造業にも何らかの影響が及ぶ可能性があるため、中国の貿易統計データをこれまで以上に注視する必要がありそうだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:主要国の株高を意識してリスク回避的な取引縮小も