8月31日のドル・円は、東京市場では109円98銭から109円78銭まで下落。欧米市場では、109円59銭まで下げた後、110円08銭まで反発し、110円01銭で取引終了。本日9月1日のドル・円は主に110円近辺で推移か。米国消費者信頼感指数の低下を意識して、目先的にリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米コンファレンス・ボード(CB)が8月31日発表した8月消費者信頼感指数は、7月の125.1から113.8に急低下した。新型コロナウイルスの感染拡大やインフレ進行に対する懸念が信頼感指数の低下につながったようだ。8月の現況指数は147.3(7月157.2)、期待指数は91.4(7月103.8)となり、いずれも低下している。

市場関係者の間からは「アメリカの個人消費は9月もさえない状態が続く可能性がある」との声が聞かれている。また、9月3日発表予定の8月米雇用統計に対する関心が再び高まっており、非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、失業率が上昇した場合、量的緩和策の縮小が開始される時期は予測困難となる」との声も聞かれている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米消費者信頼感低下でドル買い抑制も