欧州中央銀行(ECB)の専務理事兼首席エコノミストのフィリップ・レーン氏は新型コロナウイルスのデルタ株感染による域内経済への影響は限定的で、引き続き今年、来年に強い回復の軌道上にあると楽観的な見解を示した。同時に、「パンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)の終了は、ECBのQEの終了を意味しない」と強調。さらに、米金融当局のテーパリングの余波が市場に及んだ場合に備え、対応を準備しているとした。

事前にデギンドス副総裁も年末までに、パンデミック水準のGDP成長達成を予想しているとした。

回復期待にユーロも底堅く推移。ユーロ・ドルは朝方の安値1.1726ドルから1.1763ドルまで上昇した。ユーロ・円は128円95銭から129円43銭まで上昇し、16日来の高値を更新。ユーロ・ポンドは0.8563ポンド前後でもみ合いが続いた。


<KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ買い強まる、欧州経済、年末までにパンデミック前の成長回復見込む