日経平均は8円高(9時10分現在)。今日の東京株式市場は、寄付き段階では売り買いが交錯した。日経平均が昨日までの4日続落で600円を超す下げとなったことで、自律反発狙いの買いが入りやすかったほか、外為市場で1ドル=109円60銭前後と、昨日15時頃に比べ30-40銭ほど円安・ドル高方向に振れたことも安心感となった。一方、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、政府が緊急事態宣言の対象地域追加や期限延長を決定し、経済活動の正常化がさらに遅れるとの見方が株価の重しとなったほか、昨日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%近く下げ、主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)に比べ下落率が大きかったことも東京市場で半導体関連株などの買い手控え要因となり、寄付き段階では売り買いが拮抗した。寄り後、日経平均はもみ合いとなっている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は8円高、寄り後はもみ合い