米国株式市場はまちまち。ダウ平均は323.73ドル安の34792.67ドル、ナスダックは19.25ポイント高の14780.54で取引を終了した。民間の雇用者数をあらわす7月ADP雇用統計が前月分や予想の半分の伸びにとどまったため労働市場の回復の遅れを警戒し、寄り付き後、下落。その後、連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長が2022年末までに利上げの準備が整うとの見解を示すと、金利の上昇を警戒しさらなる売りに拍車がかかった。ナスダックはプラス圏を維持。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギー、運輸が下落。

先週ナスダックに上場したばかりの手数料ゼロで株式取引アプリを提供するロビンフッド(HOOD)は著名投資家のキャシー・ウッド氏率いるファンドによる同社株購入に続き個人投資家の投機的な買いも加わり、大幅高。バイオのノババックス(NVAX)は欧州連合(EU)が当局の承認後、同社ワクチンを最大で2億回分購入すると契約したことが明らかになり、買われた。一方、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第2四半期の決算内容がアナリスト予想を下回り、下落。配車サービスのリフト(LYFT)は四半期決算で赤字を計上したほか、コストの上昇を警告し、売られた。

配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は取引終了後に決算を発表。第2四半期のコアビジネスが伸びず、時間外取引で下落している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ323ドル安、雇用関連指標の悪化を懸念