米労働省が発表した4-6月期雇用コスト指数(ECI)は前期比+0.7%となった。伸びは予想外に1-3月期+0.9%から鈍化した。

米商務省が同時刻に発表した6月個人所得は前月比+0.1%と、予想外に5月-2.2%からプラスに改善。6月個人消費支出(PCE)は前月比+1.0%。伸びは-0.1%からプラスに改善した。特に米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として特に注視している変動の激しい燃料や食品を除いたコアPCE価格指数の6月分は前年比+3.5%となった。伸びは5月+3.4%から拡大し1991年7月以降30年ぶり最大となったものの予想は下回った。

米国債相場は堅調。10年債利回りは1.23%まで低下後、1.25%まで戻した。ドル・円は109円60銭へ弱含んだのち109円79銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1897ドルへ強含んだのち、1.1878ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+3.5%(予想:+3.7%、5月:+3.4%)
・米・6月個人所得:前月比+0.1%(予想:-0.3%、5月:-2.2%←-2.0%)
・米・6月個人消費支出(PCE):前月比+1.0%(予想:+0.7%、5月:-0.1%←0.0%)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(前期比予想:+0.9%、1-3月期:+0.9
%)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米6月コアPCE価格指数/Q2ECI、予想下回るもドル堅調