週明け7日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比7.70ポイン
(0.21%)高の3599.54ポイントと小幅に続伸した(上海A株指数は0.22%高の3773.00ポイント)。
 ハイテク株の上昇が全体相場を支える流れ。中国ハイテク企業に対する米国の圧力が強まるなか、中国当局が産業支援に動くとの期待が根強い状況だ。中国本土の一部地域で新型コロナウイルス感染が再拡大していることなどを不安視し、上海総合指数は安く推移していたものの、下値は堅く、中盤からプラスに転じている。なお、取引時間中に公表された今年5月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって事前予想に届かなかった。(亜州リサーチ編集部)
 ハイテク関連では、半導体株の上げが目立つ。上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)と杭州士蘭微電子(600460/SH)がそろってストップ高、吉林華微電子(600360/SH)が7.2%高、江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が6.2%高で引けた。エネルギー株、食品飲料株、海運株、証券株、医薬品株の一角なども買われている。
 半面、不動産株はさえない。上海陸家嘴金融貿易区開発(600663/SH)がストップ安、哈爾浜高科技(600095/SH)が5.8%安、保利地産(600048/SH)が2.4%安、緑地HD(60
0606/SH)が2.0%安で取引を終えた。銀行・保険株、公益株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.97ポイント(0.38%)安の253.62ポイント、深センB株指数が2.41ポイント(0.21%)高の1171.77ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株) <FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 中国大引:上海総合0.2%高で続伸、半導体株に買い