米国株式市場はまちまち。ダウ平均は45.86ドル高の34,575.31ドル、ナスダックは12.26ポイント安の13,736.48で取引を終了した。新型コロナワクチンの普及による経済活動の正常化期待で寄り付き後、上昇。疾病対策センター(CDC)によると、アメリカの成人で、ワクチンを少なくとも1回接種した人は5割を超えている。景気敏感株が買われたほか、原油価格の上昇を受けて、エネルギー株も好調だった。ダウは一時、最高値を上回ったが、高値圏では利益確定の売りも強く、上値が重い。ナスダックは長期金利の上昇が嫌気され、軟調に推移。長期金利が落ち着きを取り戻すとプラスに転じたが、結局小幅に下落して取引を終えた。セクター別では、エネルギーや不動産が上昇した一方、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

航空機メーカーのボーイング(BA)は、カウエンが航空需要の持ち直しを背景に投資判断を引き上げたことを受けて上昇。映画館運営のAMC(AMC)は増資に成功したことを公表し、急伸したが、増資した投資会社マドリック・キャピタルが株式を全て売却したと報じられると伸び悩んだ。原油価格の上昇を受けた業績期待で石油会社のシェブロン(CVX)が買われた。ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、ベビーパウダーをめぐる訴訟で21億ドルの賠償金を支払いが確定し、下落した。

ビデオ会議サービスを供給しているズームビデオ(ZM)は、引け後に発表した決算・見通しがともに予想を上回った。発表直後に大きく下げたが、下げ幅を縮小している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ45ドル高、根強い景気回復期待