米国株式市場はまちまち。ダウ平均は61.92ドル安の33981.57ドル、ナスダックは121.97ポイント高の14138.78で取引を終了した。強い企業決算や回復期待に寄り付き後、上昇。その後、ディーズ国家経済会議(NEC)委員長が所得100万ドルを超える納税者に対するキャピタルゲイン課税を週内に提案する可能性を示唆したことが警戒され、ダウは下落に転じた。主要ハイテク決算を控え、ナスダック総合指数は上昇。セクター別では、半導体・同製造装置、銀行が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落した。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は近く株式分割計画を発表するとの憶測に上昇。また、携帯端末のアップル(AAPL)は今後5年間で4300億ドルを投資し、国内で2万人の雇用創出する計画を発表し、上昇した。航空会社のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)などは、欧州連合が、今夏、ワクチンを接種した米国の旅行者受け入れを計画しているとの報道で、業績回復見通しにそれぞれ上昇した。

暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する米コインベース(COIN)は暗号通貨の反発を受けて、上昇。一方で、電化製品小売りのベストバイ(BBY)はアナリストによる投資判断引き下げを受けて、下落した。電動自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引後に第1四半期決算を発表。調整後1株利益が予想を上回ったものの、時間外取引で株価は軟調に推移している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ61ドル安、政府の増税計画が重し