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大幅高で年初来高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は2億円の赤字で前年同期比5.5億円の損益悪化となっている。一方、未定としていた業績見通しを公表しており、上半期営業損益は1.7億円の赤字で同3.2億円の損益改善、通期では6.5億円の黒字で前期比4倍の水準としている。年間配当金も前期比6円の増配となる16円を計画。順調な収益回復確認で買い安心感につながっているようだ。
日置電<6866>:5150円(+700円)
ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は14億円で前年同期比78.6%増と大幅増益、上半期計画15億円、同5.7%減に対する進捗率は93.1%にまで達している。自動車および電子部品業界における設備投資の回復で、バッテリー、モーター、5G関連の計測器の需要が高まっているほか、データセンター投資の拡大で保守管理用途での計測器の需要も好調なもよう。想定以上の好スタートで業績上振れ期待が高まる展開へ。
大和ハウス<1925>:3392円(+62円)
続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。21年3月期営業利益は従来予想の2580億円から3450億円、前期比9.5%減に引き上げ。市場予想を450億円程度上回る水準となっている。年間配当金も110円から116円に引き上げている。請負工事の施工と投資不動産の売却が順調に進捗し、年金資産運用益なども寄与した。業績上振れ自体は想定線とみられるが、想定以上の修正幅を好感する動きが優勢に。
東芝<6502>:4640円(-255円)
大幅反落。経営陣が英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから受けている買収提案を反対する方向で調整していることが分かったと報じられている。同社としては株式上場を維持したい意向のもようだ。買収の提案価格は約5000円程度とも伝わっていたことで、足元の株価は同水準にサヤ寄せを目指す動きとなっていたが、一転してプレミアム期待が後退する流れにも。
スクエニHD<9684>:7010円(+850円)
大幅反発。複数の買い手候補が関心を示していると一部で報じられている。買い手の関心の対象がゲーム部門だけなのか、会社全体なのかは明らかにはなっていないようだ。ちなみに、同社のデジタルエンタテインメント事業は売上の7割強を占めている。今後のM&Aへの発展なども想定し、プレミアム付与への期待が先行する流れとなっているようだ。株価の割安感に対する意識へもつながっている。
インフォネット<4444>:1456円(+135円)
年初来高値。Webコミュニケーションサービスのアイアクト(東京都中央区)の株式を博展<2173>から取得し、子会社化すると発表している。取得価額は6.74億円、異動後の議決権所有割合は100%。子会社化で顧客層の拡大と収益基盤の構築を目指す。アイアクトは高いコンサルティング力と独自のWeb技術を持ち、Webコミュニケーションサービスのほか、人工知能やコグニティブサービスを展開している。
エルテス<3967>:1372円(+88円)
年初来高値。内閣府の「スーパーシティ型国家戦略特区」対象地区への公募で神奈川県鎌倉市や群馬県前橋市、山口県山口市など12地方公共団体から主要な事業者の候補として選定されたと発表している。スーパーシティ構想を含めた各地方公共団体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。また、デジタルガバメントに関わるシステムに対するセキュリティ対策ソリューションの提供を開始したと開示している。
エスユーエス<6554>:525円(+74円)
一時ストップ高。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の営業利益を従来予想の0.30億円から0.90億円(前年同期実績は3.40億円)に上方修正している。売上高が微増したほか、賞与引当金を中心に再精査した結果、利益が拡大する見込みとなった。通期予想は前期比98.5%減の0.03億円で据え置いたが、今後の経営環境や受注状況等を注視し、修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。 <ST>