6日のドル・円は、東京市場では110円13銭から110円41銭まで反発。欧米市場では、110円55銭まで買われた後、109円67銭まで反落し、109円79銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に109円台後半で推移か。米国金利の先高観は後退しており、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

6日のニューヨーク市場では、米早期利上げ観測の後退によって長期債などの利回り水準は低下した。投資家の間では米連邦準備制度理事会(FRB)は2022年末までに一度、2023年中に複数回の利上げが実施されるとの見方が広がっていたようだが、新型コロナウイルスの感染流行が終息に向かってもインフレ見通しが大きく変わることはないとの見方が出ており、早期利上げ観測は後退した。

市場関係者の間からは、「大規模インフラ投資はインフレ見通しの引き上げにつながると断定できない」、「法人税率引き上げの可能性や経済に与える影響について細かく調べる必要がある」との声が聞かれている。目先的に米長期金利は伸び悩み、ドルの上値はやや重くなる可能性もあり得る。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国金利の先高観後退でドル買い抑制も