1日の日経平均は反発。210.07円高の29388.87円(出来高概算12億4597万株)で取引を終えた。前日の米国市場でのハイテク株高を背景に半導体製造装置などグロース株中心に買いが先行。日銀短観の改善を受けた国内景況感の回復も投資マインドを上向かせ、取引時間中としては3日ぶりに一時29500円を突破する場面もあった。ただ、新年度入りとあって国内機関投資家による益出しの売りなども警戒され、29500円回復後は次第にこう着感の強い相場展開となった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数は1200を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、精密機器、保険が2%超上昇したほか、電気機器、その他製品など11業種が上昇。一方、鉄鋼の下落率が3%を超えたほか、空運、電気ガス、ゴム製品など景気敏感セクターを中心に22業種が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、アドバンテス<6857>が堅調。半面、リクルートHD<6098>、デンソー<6902>、第一三共<4568>、トヨタ<7203>が軟調だった。

バイデン米大統領は2兆ドル規模の新たなインフラ投資計画の概要を公表。この中に半導体の国内生産を支援する補助金や人工知能の研究開発投資が盛り込まれたため、米国市場ではハイテク株中心に買われ、ナスダック総合指数は1%を超える上昇となった。また、懸念材料の一つである米長期金利も急騰せず、1.7%台で推移していることも買い安心感につながったとみられる。こうした流れを引き継いで、半導体関連や電子部品、精密機器といった銘柄が上昇した。

日経平均は25日線を上回ってきたため、目先の調整一巡感に対する期待は高まりつつありそうだ。しかし、ここから上値を買い上がる新規の手掛かり材料に乏しいだけに、今月後半から始まる3月期決算発表で来期の業績計画を確認してから動いても遅くはないとの見方が多い。また、米国では今夜、ISM製造業PMI、2日には雇用統計の発表を控える。このため、景気回復などを材料にしたリフレトレードが続くのか注目されそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国株高を映してハイテク関連株中心に買い優勢の展開【クロージング】