米国株式市場は下落。ダウ平均は104.41ドル安の33066.96ドル、ナスダックは14.25ポイント安の13045.39で取引を終了した。バイデン大統領が予定しているインフラ計画の詳細発表を控え、景気回復期待と同時に財政赤字の拡大を織り込み長期金利が14カ月ぶり高水準に達したため、警戒感から寄り付き後、下落。原油価格の下落も重しとなり終日軟調に推移した。セクタ—別では、自動車・自動車部品、銀行が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下げた。

金融ウェルズファーゴ(WFC)は強制的なポジション清算に絡み金融機関にも影響を与えたとされる投資会社アーケゴス関連の取引で損失あるいはエクスポージャーを抱えていないと声明を発表したため、安心感から上昇。投げ売りの対象となったメディアのバイアコムCBS(VIAC)やディスカバリー(DISCA)は値ごろ感からの買いが目立ち、それぞれ上昇した。ワクチン接種ペースの加速で、経済活動の再開期待にクルーズ船を運営するカーニバル(CCL)やノルウェージアン・クルーズ(NCLH)は上昇。一方、石油会社のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の下落で、それぞれ下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は6月7日から11日にオンラインで世界開発者会議(WWDC)を開催することを明らかにした。通常、このイベントで新機種アイフォーンやアイパッド、アイマック、アップルウォッチなどの発表が行われる。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ104ドル安、長期金利の上昇を警戒