米国株式市場は上昇。ダウ平均は189.42ドル高の33015.37ドル、ナスダックは53.64ポイント高の13525.20で取引を終了した。長期金利の上昇を受けて、景気循環株を中心に買いが広がり、ダウは寄り付き後、上昇。注目となっていた連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)は市場の予想通り政策金利の据え置きを決定したほか、2023年までゼロ金利を据え置く可能性を示唆したため早期の金融引き締めへの警戒感が後退し、上昇幅を拡大した。また、長期金利の上昇が一段落したため、ナスダック総合指数は下落から上昇に転じた。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、公益事業が下落。

銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は金利高が収益拡大に繋がるとの見通しに、上昇した。住宅建設会社のレナー(LEN)は予想を上回った四半期決算が好感され大幅上昇。エンターティンメントのウォルト・ディズニー(DIS)はカリフォルニア州のディズニーランド・リゾートの営業を4月30日から再開すると発表し、業績回復期待に上昇した。ファーストフードチェーンを運営するマクドナルド(MCD)はアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。一方、配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は英国の運転手を賃金や有給休暇が取得可能な労働者として扱う方針を発表し、収益圧迫への懸念が浮上し、下落した。

パウエル議長は、いくつかの資産価格に関し「高い」との認識を示した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ189ドル高、早期の金融引き締め懸念が後退