16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円09銭から108円77銭まで下落し、108円99銭で引けた。2月米小売売上高や2月米鉱工業生産・設備稼働率は市場予想を下回ったため、長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、長期金利が反転したことから、ドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1950ドルから1.1883ドルまで下落し、1.1905ドルで引けた。新型コロナウイルスワクチン接種計画の混乱で景気回復の遅れを懸念したユーロ売りや、欧州中央銀行(ECB)のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)拡大などハト派姿勢を織り込むユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は130円31銭から129円49銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3861ドルから1.3906ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9272フランまで上昇後、0.9243フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:低調な2月米小売売上高などを嫌気してドル買い縮小