26日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円22銭から106円69銭まで上昇し、106円57銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している1月コアPCE価格指数は予想外に上昇し、2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値も予想を上回ったため、ドル買いが続いた。

ユーロ・ドルは1.2141ドルまで上昇後、1.2062ドルまで下落し、1.2073ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)メンバーのビスコ伊中央銀行総裁は、「金融緩和の解除には著しい回復を待つ必要がある」と指摘し、ギリシャ中央銀行のストゥルナラス総裁は、「市場沈静化のために、国債購入を増やすべき」と提案したことから、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は129円39銭まで上昇後、128円56銭まで下落。ポンド・ドルは1.3913ドルから1.3987ドルまで上昇。英中央銀行のホールデンMPC委員が「インフレに油断するリスク」を警告したため、ポンド買いが優勢となったが、ラムスデン副総裁は「金融緩和解除のハードルは高い」と指摘したことから、ポンドは伸び悩んだ。ドル・スイスは0.9045フランから0.9102ランまで上昇した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円は一時106円69銭、安全逃避的なドル買い強まる