16日のドル・円は、東京市場では105円31銭から105円63銭まで上昇。欧米市場では、105円18銭から106円07銭まで上昇し、106円05銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に106円近辺で推移か。米長期金利の続伸を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。

米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は2月16日、「新型コロナウイルス感染が収束するまで財政政策が国内の重要な経済的支柱になる」との見解を示した。ジョージ総裁は「コロナの収束で消費活動が再び自由になれば、物価圧力は増す可能性があるが、短期的にはインフレ問題が発生するとは考えにくい」と述べている。16日の米国債券市場では、ジョージ総裁の発言や一部経済指標の改善を受けて、米10年債利回りは1.30%台まで上昇した。米国における新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にあることから、所得水準や雇用情勢が改善した場合、個人消費は堅調さを増す可能性がある。そのため、市場関係者の間からは「米長期金利の上昇は正当化される」との声も聞かれている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利続伸でドル買い継続の可能性