米国株式相場はまちまち。ダウ平均は61.97ドル高の31437.80ドル、ナスダックは35.16ポイント安の13972.54で取引を終了した。好調な企業決算や1月の消費者物価指数でインフレ圧力の弱さが改めて確認されインフレ急伸への警戒感が後退し寄り付き後、上昇。一時下落する局面もあったが、追加経済対策への根強い期待や連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「緩和的な金融政策を忍耐強く続けることが重要」との見解を示したことが下支えとなり堅調に推移した。ダウは史上最高値を更新し終了。セクター別では、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

前日引け後に第4四半期決算を発表した短文投稿サイトのツイッター(TWTR)はアナリスト予想を上回る増収となり急伸。また、配車サービスのリフト(LYFT)は売上高がアナリスト予想ほど落ち込まなかったほか、最高財務責任者(CFO)の回復を見込んだ見通しを好感し上昇した。一方。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(CSCO)は、エンタープライズ部門の売上高が前年同期比9%減となったほか業績の先行き懸念が強まったため下落。自動車メーカーGM(GM)は決算が予想を上回ったものの世界的な半導体不足が2021年の業績に影響すると警告し下落した。

オンライン掲示板「レディット」を利用する短期投機家の次のターゲットは大麻関連株に移行しており、医療用大麻のティルレイ(TLRY)などが急騰。バイデン新政権下、連邦法での大麻解禁への期待が高まりつつある。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ61ドル高、金融緩和策の長期化観測が下支え