米国株式相場は上昇。ダウ平均は332.26ドル高の31055.86ドル、ナスダックは167.20ポイント高の13777.74で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の改善に期待が高まり寄り付きから上昇。追加経済対策が成立するとの期待も高く、景気敏感株を中心に買われ、終日堅調に推移。引けにかけては上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は史上最高値を更新。セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が大きく上昇した一方、素材が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は自社製電気自動車生産を目指し韓国の現代自動車傘下の起亜自動車と提携する交渉が合意に近いと報じられ上昇。オンライン決済のペイパル(PYPL)やネットオークションを運営するイーベイ(EBAY)は前日引け後に発表した決算がアナリスト予想を上回ったほか、今後も巣ごもり需要が業績を後押しするとの期待からそれぞれ大幅高となった。一方、製薬のメルク(MRK)は決算で前期比約3割の減益となったほか、新型コロナワクチン開発の中止やフレジャーCEOの退任を発表し下落。短期投機の標的となってたゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)はイエレン財務長官が金融市場における最近のボラティリティーの高まりについて協議するため、金融規制当局の会合を招集したとの報道を警戒し軒並み急落した。

バイオのギリアド・サイエンシズ(GILD)は引け後に発表された決算が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ332ドル高、労働市場の改善に期待高まる