米国株式相場はまちまち。ダウ平均は12.37ドル安の31176.01ドル、ナスダックは73.67ポイント高の13530.91ポイントで取引を終了した。良好な雇用や住宅関連指標を好感し寄り付き後上昇し日中取引で史上最高値を更新した。しかし、高値付近からの利益確定売り、さらに、新型コロナウイルス感染の終息に目処が立たたず世界的なワクチン普及の遅れで経済回復への懸念もくすぶり、引けにかけ下落に転じた。一方、ハイテクは引き続き堅調でナスダック総合指数は史上最高値を更新して引けた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギーが下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーが第4四半期決算に楽観的見通しを示し目標株価を引き上げたため上昇。住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)、KBホームズ(KBH)は、12月住宅着工件数が2006年以来の高水準となった結果を好感し軒並み上昇した。製薬会社のイーライリリー(LLY)は抗体医薬を高齢者施設の入居者に使用した試験で、新型コロナウイルス感染症発症リスクを最大80%低下させたことが分かったと発表し上昇。一方で、航空会社のユナイテッド(UAL)は第4四半期決算で4四半期連続の損失計上し、低迷が長引く悲観的な見通しが嫌気され下落した。

IBM(IBM)は引け後に発表した第4四半期決算で4四半期連続の減益が明らかになり、時間外取引で下落した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ12ドル安、ハイテク株が支える