米国株式相場はまちまち。ダウ平均は437.80ドル高の30829.40ドル、ナスダックは78.17ポイント安の12740.79ポイントで取引を終了した。ADP雇用統計が予想外の減少となったことを嫌気し寄り付き後下落。その後、民主党が政権、議会で圧倒的多数を占めるブルーウェーブにより財政支援やインフラ拡大期待が広がり上昇に転じた。その後、バイデン氏の勝利を受け入れるかどうかの連邦議会での審議と採決が抗議デモ激化により中断され、警戒感が広がり上げ幅を縮小もダウは史上最高値を更新して引けた。ナスダック総合指数は下落に転じた。セクター別では銀行や素材が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、ソフトウェアは下落。

JPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、シティグループ(C)などの銀行は債券利回りの急伸で収益増期待にそれぞれ上昇。バイオのモデルナ(MRNA)は同社の新型コロナワクチンを欧州医薬品庁が承認したことが好感され上昇した。オンラインギャンブルのドラフトキング(DKNG)やペンナショナル(PENN)はニューヨーク州知事が施政方針演説でオンラインギャンブル合法化を提案するとの報道で上昇。一方、飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)はドイツ銀による投資判断引き下げが嫌気され下落した。

連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月15-16日会合分)でパンデミック下でも、経済には柔軟性があるとの見解を示した。同時に、数名のメンバーは将来の国債購入策の修正を検討することも可能だと指摘している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ437ドル高、民主圧倒的多数で財政支援拡大に期待