5日のドル・円は、東京市場では103円19銭から102円88銭まで下落。欧米市場では、102円96銭まで戻した後、102円61銭まで反落し、102円72銭で取引終了。本日6日のドル・円は主に102円台で推移か。米国の政治不安は消え去っていないことから、リスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。

米ジョージア州で連邦議会上院2議席を争う決選投票が5日に始まった。投票は日本時間6日午前9時で終了し、選挙結果が判明するのは日本時間7日以降になるとみられているが、7日中に判明する可能性もある。民主党候補が2議席獲得した場合、上院の議席配分は与野党同数(いずれも50議席)となるが、ハリス次期副大統領の裁量によって、民主党による上下院支配が実現することになる。

共和党候補が勝利すれば、大規模な刺激策の承認は阻止されると予想されているが、民主党候補が勝利した場合、財政支出拡大への思惑は一層強まる。また、6日に開かれる米上下両院合同会議で大統領選挙の選挙人投票の結果が認定されるが、共和党上院議員グループは10日間の調査実施を求めている。ペンス副大統領の対応も注目されていることから、米国の政治不安はすみやかに解消されず、短期的にドルは伸び悩む可能性があるとの声が聞かれている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米政治不安を警戒してドル買い抑制も