NY外為市場でドル・円は104円90銭から104円61銭まで下落し9日来の安値を更新した。基準線水準104円64銭を割り込み、転換線の104円43銭を試す展開となる。

先に発表された米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下し、景気見通しが悪化しドル売りが優勢となった。ワクチン開発前進もブラード・セントルイス連銀総裁は「下方リスクは依然、大きい」としたほか、ウィリアムズ米NY連銀総裁もFTとのインタビューで「これまでの回復は予想を上回る」「新型コロナウイルスの感染の再拡大で成長は鈍る」と連邦準備制度理事会(FRB)の高官は回復に依然慎重姿勢。

米10年債利回りは0.9%割れで推移。今週初めに1%を目指す展開となったが、新型ウイルス感染者の急増を警戒し米国債相場が反発。ダウ平均株価は200ドル超高と上昇を維持した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル・円安値更新、基準線水準試す、FRB高官は依然リスク警戒