本日のマザーズ先物は続落が予想される。10日の米国市場は、新型コロナワクチンや治療薬開発期待を受けた景気見通しの改善で連日、ハイテク株から景気循環株に買い換える動きが続き続伸となった。ハイテク通信株の比率が高いナスダックは続落した。本日のマザーズ先物は、米ナスダックが下落したことや、ナイトセッションがマイナスで取引を終了した流れを引き継ぎ、続落でのスタートが予想される。EUがアマゾンにデジタル課税、インドがグーグルに課金システムの公平化を義務付ける方針などGAFAの一角に政府からの圧力がかかっていることが、新興市場全体の投資心理を悪化させているようだ。なお、国内では3次補正予算で首相が脱炭素、デジタルを重点とすると日本経済新聞が報じており、時価総額上位のAIinside<4488>やラクス<3923>、フリー<4478>などでデジタル化関連銘柄が相場を下支えすることが期待される。チャートでは、前回に反発した日足の75日線を夜間取引で下回っていることから、日中取引では一段の下値が警戒され、75日線の1142.5ptの攻防となりそうだ。本日の上値のメドは1202.0pt、下値のメドは1100.0ptとする。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:続落、日足チャート75日線の攻防