30日の米国長期債相場は続落。財政拡張への思惑が広がり、長期債などの利回り水準は全般的に上昇した。市場関係者の間では「民主党のバイデン候補が大統領選で勝利し、民主党が上下両院を支配した場合、連邦最低賃金の引き上げ、インフラ・環境関連での数兆ドル規模の大規模投資が実行されるが、これによって国債発行額は大幅に増える」との見方が広がっている。国債発行額の大幅な増加によって需給バランスが崩れる可能性があることを市場は警戒している。10年債利回りは0.815%近辺から取引終了時点にかけて0.875%近辺まで上昇した。

イールドカーブは、スティープニング気配で推移。2年−10年は+72.30bp近辺、2年−30年は+151.10bp近辺で引けた。2年債利回りは0.15%(前日比:0bp)、10年債利回りは0.87%(同比:+5bp)、20年債利回りは、1.43%(前日比:+6bp)、30年債利回りは1.66%(同比:+6bp)で取引を終えた。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は続落、財政拡張への思惑広がる