■NY株式:NYダウ152ドル高、良好な経済指標や経済対策交渉進展を好感

米国株式相場は反発。ダウ平均は152.84ドル高の28363.66ドル、ナスダックは21.31ポイント高の11506.01ポイントで取引を終了した。新規失業保険申請件数が減少し経済封鎖が始まった3月以降で最小となるなど、良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。その後、追加経済対策を巡り不透明感から一時下落する局面もあったが民主党のペロシ下院議長が合意に楽観的な見通しを示すと引けにかけて一段高となった。セクター別ではエネルギー、銀行が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は予想を上回った決算が好感され上昇。アパレル小売りのギャップ(GPS)はモールなどにある小売り店を閉鎖し、オンライン販売に集中する方針転換を発表し急伸した。自動車メーカーのゼネラルモーターズは電気自動車ハマーの強い需要が好感され上昇。一方で、在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げで下落した。

追加経済対策を巡り、クドロー国家経済会議(NEC)委員長はインタビューで「大きな政策相違が解決される可能性は低い」と依然慎重な姿勢を示した。

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■NY為替:追加経済対策への期待などでドル買い強まる

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円56銭から104円92銭まで上昇して104円90銭で引けた。先週分新規失業保険申請件数の減少や、9月中古住宅販売件数は市場予想を上回ったことが意識されたが、追加経済対策を巡る協議で民主党のペロシ下院議長が楽観的な見通しを示したことも好感され、米債利回り上昇に伴うドル買いが強まった。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が、「大きな政策相違が解決される可能性は低い」との考えを示すとドルは上げ渋った。

ユーロ・ドルは1.1812ドルまで下落後、1.1837ドルまで買われたが、1.1819ドルで引けた。ユーロ圏の10月消費者信頼感指数速報値の悪化が嫌気された。ユーロ・円は123円65銭まで下落後、124円08銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3119ドルまで強含んだのち1.3071ドルまで下落。英国政府はウイルス再燃で新支援策を発表した。ドル・スイスは0.9062フランから0.9077フランのレンジでもみ合った。


■NY原油:反発で40.64ドル、株高を意識した買いが入る

NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:40.64 ↑0.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.61ドルの1バレル=40.64ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.71ドル−41.02ドル。アジア市場で39.71ドルまで下げたが、ロンドン市場で40ドル台を回復。ニューヨーク市場では株高を意識して一時41.02ドルまで買われる場面があったが、ドル高を意識して上げ幅はやや縮小。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.87ドル   +0.82ドル(+3.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.77ドル   +1.39ドル(+2.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.40ドル  +2.49ドル(+1.23%)
インテル(INTC)        53.90ドル   +0.40ドル(+0.75%)
アップル(AAPL)        115.75ドル  -1.12ドル(-0.96%)
アルファベット(GOOG)    1615.33ドル +22.02ドル(+1.38%)
フェイスブック(FB)     278.12ドル  -0.61ドル(-0.22%)
キャタピラー(CAT)      169.66ドル  +2.26ドル(+1.35%)
アルコア(AA)         13.66ドル   +0.34ドル(+2.55%)
ウォルマート(WMT)      143.55ドル  -0.85ドル(-0.59%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ152ドル高、良好な経済指標や経済対策交渉進展を好感