米国株式相場は反発。ダウ平均は161.39ドル高の28586.90ドル、ナスダックは158.97ポイント高の11579.95ポイントで取引を終了した。

トランプ大統領が大規模な包括的経済対策を検討する考えを示すと、期待感から上昇して寄り付いた。ムニューシン財務長官は1.8兆ドル規模の案をペロシ議長に提案すると報じられたが共和党のマコーネル上院院内総務は選挙前の合意は困難との考えを示したため一時伸び悩む場面もあった。しかし、いずれ何らかの救済策で合意成立するとの根強い期待感に終日堅調に推移した。セクター別では小売りやソフトウェア・サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落。

製薬会社のギリアド(GILD)は同社開発のコロナ治療薬レムデシビルが回復期間を5日間短縮することが明らかになり上昇。ビデオ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)や電気製品、金融サービスなど幅広い製品、サービスを提供するゼネラルエレクトロニックス(GE)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇した。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は同業ザイリンクス(XLNX)に買収案を提示したと報じられ下落。ザイリンクスは急伸した。オンラインギャンブルのドラフトキング(DKNG)は一部チームでの感染拡大で全米プロフットボールリーグ(NFL)の試合運営への懸念に下落した。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長によると、トランプ大統領案には航空会社支援、中小企業支援などが含まれるという。

(Horiko Capital Management LLC)




<YN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株は続伸、包括的経済対策への期待高まる