8月31日のドル・円は、東京市場では105円30銭から105円83銭まで反発。欧米市場でドルは105円78銭から106円10銭まで反発し、105円91銭で取引終了。

本日9月1日のドル・円は、主に105円台後半で推移か。米長期金利は伸び悩んでいるものの、新たなドル売り材料が提供されない場合、ドル・円は下げ渋る可能性がある。

市場関係者の間では、米連邦準備制度理事会(FRB)は新たな戦略下で、長期債利回りの上昇を何らかの手段で抑制するとの思惑が再浮上しているようだ。8月31日の米国債券市場では、米金融政策を巡る思惑で長期債利回りはやや低下した。一部の市場関係は「FRBの新たな戦略ではインフレ率が一時的に2%を上回ることが容認されることになるようだが、FRBは長期金利の大幅な上昇は望んでいない」、「利回り水準の目標設定(長短金利操作)の可能性は残されている」と指摘している。なお、インフレ率の許容範囲(上限)については、2.25%−2.50%との意見があるが、5年債が利回り目標の対象年限となる場合、一部の市場関係者は0.30%程度を想定しているようだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みもドルは下げ渋る可能性