欧州中央銀行(ECB)は7月に開催した定例理事会の議事要旨を公表した。初期の景気の反発がかならずしも回復の兆候につながらないとし、将来の経済の軌道を判断するためにはさらなる指標を見る必要があると慎重な姿勢を見せた。同時に、回復がまちまちで、失業率上昇や企業の破綻リスク上昇を協議したことも明らかになり、必要とあれば刺激策を拡大する用意があるとした。

不透明感が強く、全般的に見通しは依然下方で、ECBはパンデミック対応の資産購入プログラム(PEPP)を少なくとも2021年7月まで継続し、延長する可能性も依然選択肢にあると市場は見ている。

ユーロは一時下値を試した。ユーロ・ドルは朝方1.1802ドルまで下落。ユーロ・円は125円08銭まで下落し、1週間ぶり安値を更新した。ユーロ・ポンドは0.9033ポンドから0.9002ポンドまで下落した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ上値限定的か、ECBの見通しリスクは依然下方=7月議事要旨