14日の米国長期債相場はもみ合い。この日発表された7月小売売上高は市場予想を下回る伸びにとどまったことから、長期債利回りは上げ渋った。その後発表された8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は市場予想をやや上回ったものの、景気回復のペースは鈍化傾向との見方は変わらず、債券利回りの反発を抑えた。週末に予定されていた貿易合意に関する米中協議は無期延期となったことも、債券利回りの上昇を抑制する一因となった。10年債利回りは、0.690%近辺から0.713%近辺の範囲内で推移。

イールドカーブはスティープニング気配で推移。2年−10年は+56.60bp近辺、2年−30年は+130.40bp近辺で引けた。2年債利回りは0.15%(前日比:-1bp)、10年債利回りは0.71%(同比:-1bp)、20年債利回りは、1.20%(前日比:+1bp)、30年債利回りは1.45%(同比:+2bp)で取引を終えた。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はもみ合い、景気回復のペースは鈍化傾向