米商務省が発表した6月個人所得は前月比−1.1%と、4カ月連続のマイナスで予想-0.6%を下回った。5月−4.4%からは改善。一方、6月個人消費支出(PCE)は前月比+5.6%となった。5月+8.5%に続き2カ月連続のプラスで予想も上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目している燃料や食品を除いたコアPCE価格指数は前年比+0.9%と、予想外に5月+1.0%から低下。FRBの2%目標達成はさらに遠のいた。

4-6月期雇用コスト指数は前期比+0.5%と、予想+0.6%を下回り1-3月期+0.8%から鈍化。2017年4−6月期以降3年ぶり低水準となった。賃金インフレも見られない。

低調な結果ながらドルは利益確定の動きも見られユーロ・ドルは1.1840−45ドルでいったん下げ止まった。ドル・円は104円85銭から105円20銭まで上昇。

【経済指標】
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+0.9%(予想:+1.0%、5月:+1.0%)
・米・6月個人所得:前月比−1.1%(予想:-0.6%、5月:−4.4%←‐4.2%)
・米・6月個人消費支出:前月比+5.6%(予想:+5.2%、5月:+8.5%←+8.2%)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.5%(予想:+0.6%、1-3月期:+0.8%)
・カナダ・5月GDP:前月比+4.5%(予想:+3.5%、4月:-11.6%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 米6月コアPCE価格指数は予想外に低下、ドルは下げ止まり