本日のマザーズ先物は続落が予想される。28日の米国市場は共和党上院が追加財政策案を発表したものの、民主党案とかけ離れており交渉が長引くとの懸念が強まったほか、7月消費者信頼感指数が予想を下回り、景気回復への懸念が強まり下落して寄り付いた。その後、FRBが緊急融資プログラムを9月末から12月末まで延長することを発表すると一時下げ幅を縮小したが、景気回復への懸念が払拭できず、引けにかけては再び下落幅を拡大して取引を終了した。ハイテク通信株の比率が高いナスダックは反落した。本日のマザーズ先物は軟調な海外市場や下落したナイトセッションの流れを引き継ぎ続落が予想される。国内では大手企業の厳しい決算発表が出始めており、投資家のリスクセンチメントの低下が警戒され、マザーズ先物も軟調な展開が想定される。また為替が一時1ドル=104円台に突入するなど円高方向で推移していることことも上値を抑える要因となろう。そのほか、本日も時価総額上位のアンジェス<4563>などの銘柄を売る一方で直近IPO銘柄を買う流れが続くかどうかも懸念される。上値のメドは969.0pt、下値のメドは921.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:続落、企業決算悪化でリスクセンチメント悪化