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米連邦準備制度理事会(FRB)はシカゴ地区連銀が7月6日までの全地区連銀の情報をもとに作成した地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表した。その中で、ほとんどの地区で経済活動は強まったことが報告された。しかし、水準はパンデミック危機前を大幅に下回ると指摘されている。雇用も回復が報告されているものの、新たな解雇の波で雇用の回転率が依然高いと報告された。さらに、健康に関する懸念で、事業主が従業員を呼び戻すことを躊躇していることも報告されており雇用の伸びに影響する可能性が懸念される。
結果を受けたドルの反応は鈍い。ドル・円は106円90−95銭で高止まり。ユーロ・ドルは1.1406ドルと寄り付き水準に戻った。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)ポイント「ほとんどの地区で経済活動は強まった」「景気回復もパンデミック危機前の水準を下回る」「PPPを除き、融資需要は横ばい」「ほとんどすべての雇用が回復」「見通しは依然かなり不透明」「小売りは自動車販売がけん引し、全地区で回復」「物価はほぼ横ばい」「新たな雇用削減で雇用の回転率は依然高い」「食品、飲料、特に牛肉の価格が上昇」「健康に関する懸念が、従業員の再雇用の問題点に」
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